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モノを持たなければお金は貯まる

  

モノを持たなければお金は貯まる (ロングセラー選書 仕事とお金)

モノを持たなければお金は貯まる (ロングセラー選書 仕事とお金)

 

 

モノに家賃がかかる

著者は”モノは財産”ではなく、家賃がかかる金食い虫であると述べています。
どういうことかと言うと

”あなたが36平米の1LDKマンションに、ひとりで月々家賃10万8000円を払って暮らしているとします。
スペースだけ単純計算すれば、10万8000円÷36平米=3000円。1平米あたり、月々3000円のお金を支払っていることになります。

モノに家賃を払っているという感覚はありませんでしたが、言われてみればその通りだなと思います。私たちは、モノを置くスペースのために、本来必要な広さ以上の部屋をお金を払って借りているのかもしれませんね。
しかし、モノを処分して今より家賃の安いところに引っ越せばいいというわけではないようです。たしかに家賃の差額分お金が貯まりますが、著者は”空間に家賃を払う”ことをおすすめしています。

私は「空間は道具」だと、ずっと考えてきました。人間が人間らしく生きて行くためには、ある程度の”空間”が必要です。空間とはモノを置く場所ではなく、空けておくべき場所なのです。空間は心のゆとりを生み出し、ストレスを軽減します。

(中略)
モノで埋めつくされた空間は、たんなる「物置き」でしかないのです。

たしかに、空いているスペースにきれいにモノを詰め込んで、きれいに整理できたと満足することがよくあります。しかし、詰め込んではいけないのですね。何も置かない”空間”が人間には必要だということなのですね。

旅館やホテルの部屋に入ったとき、すっきりした気持ちで居心地がいいのは、非日常だという気持ちもあるのかもしれませんが、そもそも部屋にモノがすくないからなのかもしれませんね。

モノを処分できない理由

では、なぜ私たちはモノをため込んでしまうのでしょうか。
著者はモノを処分できない理由として次の6点を挙げています。

・いつか使うかもしれない
・まだ使えるから
・必要だから
・何かに使えるかもしれないから
・あると便利そうだから
・もったいないから

”いつかは永遠にこない”なんて言葉はよく聞きますが、本当にその通りだと思います。私は6回引っ越しをしているのですが、毎回引っ越しのたびに”いつか使うかも”と思って持って引っ越すモノがいくつかありますが、結局1度も使わずに次の引っ越しの時にまた”いつか使うかも”を繰り返し、今現在も押入に入っています。
”必要だから”は、モノを捨てない理由として正しいように思いますが、これはそもそも必要でないモノを必要だと思いこんでしまっているということのようです。著者は次のように述べています。

たとえば何かが壊れたら、直すための道具が必要です。
でも、直してしまえば、その道具はもう必要ありません。このように、役目を果たしたモノをいつまでもとっておくから、モノが増えるのです。

いつか壊れたときにまた使うから必要なんだ!と言いたくなりますが、きっとその”いつか”は来ないということなのでしょう。


他の理由も思い当たることが、みなさんあるのではないでしょうか。

持ち物リストでモノが減る

ではどうすればモノを減らすことができるのでしょうか。
本書では”自分の持ち物をすべて把握する”だけモノを減らせるとしています。

デスクやテーブルまわりの小物、とっておいたショップの紙袋や箱、食品や日用品などのストックの数まで、すべて細かく書いてみてください。
「えー、そんなの面倒くさい」と思うかもしれません。でも、モノを減らしたいなら、かならずやってください。自分が管理できないほど持つことが、すでに分不相応なのです。

管理できないなら分不相応とは少し厳しいような気がしますが、そのくらい私たちはモノを持ちすぎているということなのでしょうか。
たしかに、全てを書き出そうと部屋中のモノを一旦引っ張り出すわけですから、いらないモノを見つけて捨てるようになるのは容易に想像できます。

自分の持ち物を全て書き出す。自分の持ち物を全て把握できているという状態になるとしたら少しワクワクするのは私だけでしょうか?

 感想

本書の内容は、個人の家・部屋だけでなく、会社のオフィスにも言えることだと私は思います。
捨てられない書類を保管して置くためだけの書庫や、座る人がいない机や椅子、ほとんど使わない応接室や会議室、昔は必要だったのかもしれませんが、今はもう必要ない、そんなモノはさっさと処分して、心にゆとりを生む空間を手に入れるか、家賃の安いところに移転して経費を削減するか、どちらを選ぶのも自由でしょう。

 

最後に、モノを処分する際の考え方で、目からウロコが落ちたので引用しておきます。

モノを処分するときには、面積で考えましょう。
「いくつ捨てたか」ではなく、「どのくらいのスペースを空けることができたか」で考えるのです。

 

モノを持たなければお金は貯まる (ロングセラー選書 仕事とお金)

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今年の新語・流行語大賞にもノミネートされた「ミニマリスト」。
そのミニマリストの方が書かれたこちらの本も、モノを所有するという考え方が変わる1冊だと思います。私も読んでだいぶモノを捨てられるようになりました。おすすめです。

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