とうすけろぐ

インプットしてきたことをアウトプットしていかなきゃいけないんじゃないの?

7日間で突然頭がよくなる本(1日目)

”7日間で頭がよくなる?”
タイトルを見て、思わず書店で手に取ってしまいました。

7日間で突然頭がよくなる本

7日間で突然頭がよくなる本

 

まえがきを読んでみたところ、本書は、落ちこぼれだった著者が「哲学」と出会ったことにより「頭がよい人間」に変われたので、その方法を伝授しようというものでした。
正直なところ、哲学なんて生きていくのに必要なことなのかと思っている私は、本書を棚に戻そうかと思いましたが、目次を見たところ、”何日目は何をする”という形で1日毎にステップが分かれており、これを毎日1章ずつ読んでブログに書いてみるのもおもしろいかなと思い購入しました。

 7日間のフローは次の通りです。

7日間のフローチャート
1日目 社会のことを知る
2日目 哲学の知識を身につける
3日目 哲学の論理パターンを使いこなす
4日目 物の見方を変える
5日目 言葉の意味を膨らませる
6日目 言葉を論理的に整理する
7日目 一言でキャッチーに表現する
(まえがき)

頭がよいとは

1日目に入る前に、頭がよいということは何なのかをはっきりさせておく必要があります。
著者は「頭がよい=物事の本質をつかめる」と定義しており、また本書の目的を次のように述べています。

1つだけ地頭を急激に、そう7日間で頭をよくする方法があるのです。それは哲学のもっとも基本的なパワーである「物事の本質をつかむ」という方法をマスターすることです。(まえがき)

物事の本質をつかめる人間にぜひなりたいです。

それでは、1日目のステップを学習してみようと思います。

1日目:社会のことを知る

1日目のステップは、「社会のことを知る」です。
社会のこと?普段、新聞も読まなければニュースもあまり見ない私にとってはいきなり厳しいと思ったのですが、「社会のことを知る」とは最低限の教養が必要であるということのようです。そして、その能力を誰しも少しは備えているということで、1日目はとりあえずそれを確認するだけでOKということでした。
しかし、このステップは毎日継続することが大事とのことです。 

社会のことを知らないと物事の本質は見えない

では、なぜ社会のことを知る必要があるのでしょうか。

物事の本質をつかむためには、そのものをいくら眺めていても答えはでてきません。これからじっくり時間をかけてやるように、その物事を分析することが必要になってくるのです。その際求められるのが、対象になっている物事に関する知識です。(P25)

本書では、リンゴを例にあげており、リンゴの本質を考えるときに、リンゴに関する知識(赤くて、丸くて、大きさはどのくらいで、果物で、アップル社のロゴに使われていてなど)がないと考えようがないということです。

物事の本質は一つです。でも、その一つの本質をつかむには、いったんその物事の姿を相対化する必要があるのです。ここでいう相対化とは、そこに複数の姿を読みとるということです。(P26)

その物事に関してできる限り多くの知識があることにより、1つの物事の姿を複数の視点でみることができる。1つの視点からしか見られなかったら、それがすべてになってしまうので、それが本質なのかどうかはわからないということですね。

社会を知る方法

社会のことを知る=最低限の教養を得るには読書をしなければなりません。

私たちは教養を深めれば深めるほど、自由な思考を手に入れることになるのです。しかもそれは読書するだけで成し遂げられるのです。(P30)

読書と言っても、本には色々なジャンルがあります。どのような本を読めばいいかというと、本書では最低限、「自然学(科学)、歴史、文学、時事」の4つについて、常識の範囲で教養を身につけることが大事としています。
もちろん時事に関しては読書だけでは足りないので、新聞やニュースを確認して世の中で起こっていることを見極める必要があるとしています。

1日目の実践

1日目は、最低限の教養を身につけることです。
4つのジャンルはどれも私は普段読まないジャンルの本なのですが、部屋の本棚をみてみたら、まだ読んでいない文学の本がありましたのでこれを読んでみることにしました。
「ラットマン(道尾秀介)」

ラットマン (光文社文庫)

ラットマン (光文社文庫)

 
 

数年前に、友達に面白いからと薦められて購入したのですが、普段文学なんて読まないのでそのまま本棚に保管されたままになっていました。


ですが、この機会に読んでみてよかったです。
いわゆるミステリー小説なのですが、とにかく面白い。内容は省きますが、著者の表現がうまいのか、読みながら情景が思い浮かんでくる。そして二転・三転する話の展開が読んでいて飽きませんでした。


この本からどんな教養が身についたのかと考えてみると、それは自分が知らない世界の物事を知ることができたということで、読む前より教養が身についたのだと思います。
まずはタイトルにもなっている「ラットマン」という言葉、どういう意味なのかは実際に読んでみてほしいのですが、初めて知った言葉でした。そしてこの本はアマチュアロックバンドのギタリストが主人公なのですが、バンド経験のない私にとっては、そういった世界の話を疑似体験できたことにより、今までと1つ違う視点を持つことができるようになったのかなと感じます。

1日目を終えて

今の私は、過去の私が身につけてきた教養しか持ち合わせいませんので、2日目以降のステップに必要な教養があるのかどうか心配です。
しかし、これまでの私なら決して手に取ることはなかったであろうジャンルの本を読んだことは、一つ教養が増えたことに違いないのかなと思います。
毎日継続して教養を増やしていくことが大事なので、今後も4つのジャンルに関する本を意識的に読んでいくようにしたいと思います。