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7日間で突然頭がよくなる本(2日目)

「7日間で突然頭がよくなる本」の1章(1日分)ずつ読んで、ブログにアップしていく試み2日目。

7日間で突然頭がよくなる本

7日間で突然頭がよくなる本

 

2日目は「哲学の知識を身につける」です。

 

2日目:哲学の知識を身につける

1日目は、社会のこと(知識)を身に付けて、2日目は哲学に特化した知識を身に付けるということなのですね。

哲学の知識を身につけるには次の2つ作業が必要とのことです。

・1つ目は「哲学史」を押させておくこと
・2つ目は「哲学概念」に親しんでおくこと

 

実はこれは哲学という学問を学ぶときの通常の方法でもあります。まずは哲学の歴史である哲学史をざっと概観し、把握しておくことで、自分がいまどの時代の何を勉強しているのかを頭の中で整理することができます。
そのうえで、基礎的な哲学概念について学ぶことは、哲学的思考を行っていくための基礎的な武器、ツールを身につけるという意味で、不可欠なのです。(P39)

基本的な哲学概念は必要なのはわかりますが、歴史なんて必要なのかなと思ってしまいます。こうやって何でも必要ないと勝手に判断して考えることをやめてしまうのは私の悪いくせです。
哲学史もきちんと勉強しておきましょう。

「哲学史」を押さえておく

哲学の歴史は大まかに分けると「古代ギリシャ」「中世」「近代」「現代」に区分できるようです。そして明確に哲学という概念が生まれたのは古代ギリシャのソクラテス以降だそうです。
ソクラテス?たしかに私でも知っている名前です。

本書では、それぞれの時代ごとに哲学概念を生み出した哲学者たちとその概念について説明されています。
内容を全部書くわけにはいかないので、「ひと目でわかる哲学史」としてまとめられたページがありましたので引用しておきます。

 

『古代ギリシャ』
 ソクラテス→無知の知、問答法
 プラトン→イデア説
 アリストテレス→現実主義
『中世』
 アウグスティヌス→プラトンの二元論的世界観をキリスト教に援用
 トマス・アクィナス→アリストトレスの目的論的世界観をキリスト教に援用
『近代』
 デカルト→生得観念論
 ロック→経験の重視
 カント~ヘーゲル→ドイツ観念論
 マルクス→社会主義
 キルケゴール→実存主義
『現代』
 デリダ、ドゥルーズ→ポストモダン
 アドルノ→否定弁証法
 アメリカの政治哲学→リベラリズム
 (P47)

「哲学概念」に親しんでおく

そもそも哲学概念とは何なのか、著者は次のように述べています。

そもそも哲学概念とは何かということですが、これはずばり思考の成果であるといっていいでしょう(P48)

思考の成果?
考えた結果ということでしょうか?
これはあまりしっくりこないのですが、著者はこの哲学概念が”物事の本質をつかむうえで分析のツールになりうる”とも述べていましたので、私はツールとして理解して進んでいこうと思います。

 

哲学概念事態は無数にあるとのとこですが、本書では必須の10個とプラスアルファ20個の合計30個が紹介されていました。


哲学概念ベスト30

必須の10個
カテゴリー:物事を階層的に分類する
主観と客観:主観と客観に分けて考えてみる
時間と空間:物事を時間軸と空間軸の図表の上に位置づける
イデア:物事には目に見えない本質がある
運動として捉える:静止しているものを運動の途中と考えてみる
弁証法:マイナスをプラスに変える発想をする
差異として捉える(否定弁証法):差異を重視する
構造主義:物事を構造の中でとらえる
因果関係:物事を原因と結果という関係の中で把握する
人間にとっての意味:人間にとってどのような意味があるのかという視点
(P70)

 

プラスアルファの20個
普遍と特殊:普遍的な側面と特殊な側面に分けて考える
矛盾状態(撞着語法):物事を矛盾した状態にあると見る
現実と理想:現実の状態と理想の状態に分けて考える
上部下部構造:下部構造と上部構造の二段階構造でとらえてみる
観念と実在:観念という頭の中の世界と、実在という実社会の世界の二つを想定
限界(臨界)状態:何でも複数の物質が衝突した結果、臨界状態にあるととらえる
量より質:量と質の両側面に分けて考える
強度:種類だけでなく、インパクトの強さで分類する
メタファー:何かに喩える
脱構築:解体して一からとらえ直す
記号:物事を記号として表現する
目的と手段(道具主義):目的と手段という関係でとらえる
システム:物事を一つのシステムとしてとらえる
一元、二元、多元論:物事を一元的、二元的、それ以上の多元的な次元でとらえる
権力関係を見出す:物事の背後に権力関係を見出す
感情と理性:物事を理性的側面と感情的側面の両面からとらえる
存在論:物事を存在という視点からとらえる
意志を見出す:物事の中に意志を見出す
帰納と演繹:個別の事象から考えるか、一般原則から考えるか
規範として捉える:「~しなければならない」ととらえる
(P71)


プラスアルファの20個はあまり詳しく知る必要はなく、必須の10個については、3日目にじっくり説明してくれるということで、2日目は概略だけの説明です。

カテゴリーなら、対象となっているものをまずは分類してみることが大事とのこと。
主観と客観なら、私とその対象というものの見方をするということ。
などなど・・・
要するに、本質をつかむ対象をあらゆる角度からみるようにする。そのための型(ツール)ということになるのでしょうか。

 

2日目実践

実践といっても2日目は概略の説明だけなので、とりあえず本書を読んだということで終了としたいと思います。

 

2日目を終えて

実際、2日目の章を読み終わったのは昨日です。しかしこうしてブログにアップしようとするとまったく書くことができず、読むだけでは頭に入っていないことを痛感させられました。
3日目以降は本格的に「哲学」の勉強になりそうなのでもっと集中して読まなければと思います。

 

本書は文庫版と図解版があるようです。

7日間で突然頭がよくなる本 (PHP文庫)

7日間で突然頭がよくなる本 (PHP文庫)

 
<図解>7日間で突然頭がよくなる本

<図解>7日間で突然頭がよくなる本