人はちゃんと見ているようで見ていないー仕事のミスが絶対なくなる頭の使い方』
こんばんは、とうすけです。
先日、無意識で作業していたところ単純なミスをしてしまいました。
私はミスが多い方だと思います。
ということで『仕事のミスが絶対なくなる頭の使い方』を読みました。
本書は、仕事のミスを以下の4つにわけ、それぞれのミスが起こるメカニズムとその対策が解説されていました。
①メモリーミス(忘れた!)
②アテンションミス(見落とした!)
③コミュニケーションミス(伝わっていない!聞いていない!)
④ジャッジメントミス(判断を間違えた!)
(P6)
私がよくやってしまうミスは、②のアテンションミスです。
注意力、集中力が足りずに起こしてしまう「うっかりミス」です。
アテンションミスが起きる原因
著者は、まず「人はちゃんと見ているようで見ていない」と言います。
どういうことかというと、人が注意を払える対象は限られており、あるものに注意を払うと、ほかのものは見えなくなってしまうということです。
このことがよくわかる動画が本書で紹介されていました。
ハーバード大学発の実験動画
私はこの動画をみて、自分が信じられなくなりました。
動画の内容を言ってしまうと面白くないのでぜひ見ていただきたいのですが、人間とはこんなものなのかと思わされました。
また、著者は次のようにも述べています。
最近の調査では、人は起きている時間の半分近くを、その時点で行っている活動とは無関係なことを考えているという結果が出ています。
つまり、人は注意力が散漫になりやすいわけで、アテンションミスを減らし仕事で成果を出すには、注意という貴重な資源をきちんとマネジメントする必要があるのです。
(P81)
注意を払える対象が限られているにもかかわらず、そもそも注意力が散漫だなんて、それはミスするのも仕方ないのかなと思ってしまいます。
アテンションミスの基本対策
それでは、こんなアテンションミスをなくす対策についてです。
本書ではいくつか紹介されていたのですが、私に効果がありそうだなと思ったのは次の2つです。
見直す癖をつける
チェックリスト
どちらも社会人にとっては当たり前のことです。。。
結局のところは、基本的なこと、当たり前のことをやっていないからミスをしてしまうということなんですね。
チェックリストはミスを防ぎ、見直すことでミスを起こしてしまっても被害を出さないようにする。
おわりに
私は、タイトルの”ミスが絶対なくなる”に惹かれて、ミスをなくせる魔法のようなハウツーが書いてあると期待して本書を手に取りました。
しかし、そうではありませんでした。まずは自分の頭(脳)はミスをしてしまうものだと理解し、頭(脳)の使い方を変える必要があると感じました。
著者もあとがきで次のように述べていました。
いま、あなたは仕事のミスについてどのような感想をお持ちでしょうか?
「絶対なくさなければならない」という気持ちから、「なくせないんだ」という気持ちになっていれば、本書の目的は達成されたと言っていいでしょう。
「じゃあこの本のタイトルは嘘なの?」と思われるかもしれません。
でも「ミスはなくせない」という事実を受け入れることが、仕事のミスをなくすための唯一の道なのです。
(P235)
ミスはなくせない=ミスしてもいいわけではないので、本書で紹介されていた対策をもう一度読み返し、ミスを減らせるようにしたいと思います。
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