語彙が豊かになれば、見える世界が変わるー『語彙力こそが教養である』
こんばんは、とうすけです。
私は語彙の乏しい人間です。
語彙が乏しいので、メールや資料も定形に頼ってしまい、いつも同じようなものになってしまいます。
それはそれでいいのかもしれないのですが、こうして毎日のようにブログを書いていても、言葉が浮かんでこなくて、時間をかけたわりには子供っぱい文章になってしまいます。。。
そんな私なので書店でこの本を見つけたときには、すぐに手に取り購入してしまいました。
語彙≒絵の具
著者は、語彙を絵の具に例えて次のように述べています。
より多くの語彙を身につけることは、手持ちの絵の具が増えるようなものです。8色の絵の具で描かれた絵画と、200色の絵の具で描かれた絵画。どちらの絵が色彩豊かで美しいか?いわずもがな、200色のほうでしょう。語彙力を身につけることは、いままで8色でしか表現できなかった世界が、200色で表現できるようになるということなのです。
「すごい」「やばい」「なるほど」「たしかに」ばかり使う人は、8色の絵の具しか持っていない人。
(P5,6)
まさに私は、8色の絵の具しか持っていない人だなと思いました。
なにかと「すごい」と言ってしまいますし、返す言葉が出てこないときは「たしかに」で逃げます。。。
また、著者は、語彙が豊かになると見える世界が変わるとも言っています。
いちばん伝えたいのは、「語彙が豊かになれば、見える世界が変わる」ということ。人生そのものが楽しくなるということです。
思考は、頭のなかで言葉を駆使して行われます。つまり、何かについてじっくり考えて意見を持つためには、先にたくさんの言葉をインプットすることが必要不可欠です。英語が苦手な人は、英語で深く思考することはできないでしょう。それと同じように、乏しい語彙力では、それをとおした狭い世界しか見ることができません。 (P6)
乏しい語彙力では、思考まで乏しくなってしまうとは、衝撃的な内容でした。
語彙を増やすには?
では、どうすれば語彙を増やすことができるのかですが、著者は、素読が語彙習得のいちばんの近道だと述べています。
素読とは、意味や内容を詳しく理解する前に、とりあえず声に出して本を読むことです。(P26)
とにかく声に出して読むことにより、知らず知らずのうちに言葉が出てくるようになるとのこと。
音読の経験は中学校の国語の授業以来のような気がします。
本は読みますが、内容を理解することに集中しているせいか、言葉や言い回しを覚えている実感はありませんでした。
著者が音読することをおすすめしている本が夏目漱石の『坊っちゃん』です。
さっそくKindleストアで0円だった『坊っちゃん』を購入しました。
- 作者: 夏目漱石
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まだ音読していませんが、挑戦してみようと思います。
おわりに
本書では、語彙力を鍛えるにはインプットすることが基本とし、方法としてドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』や『三國志』などの名著を読むことを薦めています。
また、読書以外でも、テレビやインターネットでも語彙を増やすことができると紹介されています。
語彙力に自信がないすべての人におすすめです。
- 作者: 齋藤孝
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『坊ちゃん』をAmazonで検索したらこんな本もありました。
- 作者: 夏目漱石,斎藤孝
- 出版社/メーカー: 小学館
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