変換ミスを防ぐ2つの方法「仕事力を高めるデジタル文章術」
- 作者: 河口鴻三
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2015/11/19
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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パソコン・スマホ・タブレットなどデジタルで文章を書くとき、意図した通りの変換をしてくれずイライラした経験が誰でもあると思います。私たちはそうした変換ミスの修正や見直しに膨大な時間を奪われ、ストレスを与えられ、そして、そもそも変換を必要としない英語やフランス語を使う人たちに対して大きなハンディを負っているのではないかと著者は述べています。
日本人がデジタルで仕事をするとき、外国に相当ハンディを負っているのではないか。変換ミスの修正に、毎日毎日どれだけ多くの時間が無駄に使われているか。一人ひとりが10分間そのために余計な時間を使っているとしたら、日本全体では毎日気の遠くなるような、「あまり意味のない時間」と「心理的ストレス」を生産しつづけていることになります。(P5)
では、変換ミスを防ぐにはどうしたらよいのか?
その方法を2つ紹介したいと思います。
「てにをは」が出てきたら、そこで変換
1つ目は、漢字かなまじりの文を書くときに、「~で」「~は」「~に」などの、いわゆる「てにをは」のところで変換することです。
本書では次のように例としてあげられています。
にほんごをかんじかなまじりぶんでかくことは
という入力の一部が、「デカく」などと変換されることがけっこうあります。
(中略)「で」という助詞が出てきたらそこで変換キーを押すというクセをつけるようにします。
にほんごを/かんじかなまじりぶんで/かくことはと入力すれば、変換精度が上がります。(P63)
一文すべてをローマ字入力してから変換するという人はあまりいないかもしれませんが、どこで変換キーを押したらいいのかわからない人は、「てにをは」が出てきたら押すと決めておくのもいいかもしれません。
変換したくないものも登録する
2つ目は、辞書ツールに変換したくない単語や文字を登録することです。
辞書ツールに変換したい単語や文字を登録したことがある人はたくさんいると思います。しかし著者は変換したくない単語や文字を登録することにより、変換ミスを予防できると述べています。
変換したくない単語や文字とは、例えば「したい」「いりません」「いっぱい」のような文字列とのこと。これらはそれぞれ「変換死体」「煎りません」「一杯」などの変換候補が出てきたりします。このような意図しない変換候補が出てこないようにするために、かな文字をかな文字のまま単語登録するということのようです。
感想
本書には、この他に「単語登録機能」や「置換・検索」の普段の使い方とは少し視点を変えた使い方なども紹介されています。ページ数が300ページほどありますので読み応えがあります。
変換機能にイライラしたことがある人や、仕事柄文章を多く書く方におすすめです。
- 作者: 石黒圭
- 出版社/メーカー: 中経出版
- 発売日: 2012/02/25
- メディア: 文庫
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