パソコンでノートを取るとバカになる!?
私は、手書きでメモを取るのが本当に苦手です。
なぜ苦手なのかは自分でも分かっています。漢字が書けないからです。
漢字が書けないので、手書きでメモを取っていても読みにくいメモになるし、少し頑張れば思い出せそうな漢字を無理に漢字で書こうとすると思い出すのに時間が取られてスピードが落ちるからです。 そのため、可能ならばパソコンのテキストエディタや外出先ならポメラやスマホでメモを取るようにしています。どうしても手書きでメモを取らなければならない場合には、漢字はカタカナで書き、その後パソコンで清書するという方法でやっています。
そんな私には衝撃的なタイトル『パソコンでノートを取るとバカになる!?』という記事が「PRESIDENT (プレジデント) 2016年2/29号」に書いてありました。
少し長いですが、引用させていただきます。
これは米プリンストン大学のパム・ミューラー氏らが二〇一四年に発表したものです。アメリカの大学生に一五分程度の講演映像を数本鑑賞させ、「いつも授業でやっている方法」でメモを取らせました。そのうえで、事実関係(Factual)と概念理解(Conceptual)について問うテストを実施しました。すると事実関係では差はないものの、概念理解では、パソコンでメモを取ったグループより、手書きでメモを取ったグループのほうが、点数が高くなりました。
メモの中身を分析すると、パソコンのグループは講演の内容をすべて記録するかのように逐語的にメモをとる傾向が見られました。一方、手書きのグループはすべての言葉を書き取るのが難しいからか、発言を要約しながらメモをとっていました。
興味深いのは、この事実を学生たちに伝え、「ただ言葉を記録するのではなく、理解してからキーボードを打ちましょう」と説明を行ってからテストを行っても、結果は同じだったことです。「パソコンに使われるな」と注意を与えても、学生たちはキーボードを入力することに夢中になってしまって、講演の内容が頭に入ってこないようなのです。
(中略)
この結果について、ミューラー氏らは「これまでパソコンでは多くの作業を並行できるため気が散りやすいと考えられていたが、今回の研究でノートをとるためだけにパソコンを使った場合でも、学習効率が低下する可能性が示された。パソコンを使うと手書きよりもたくさんメモをとれるが、そのせいで頭の中で行う情報処理が浅くなり、学習効率が低下する恐れがある」と論じています。(PRESIDENT (プレジデント) 2016年2/29号P68より)
たしかに、聞いたことをそのままパソコンに打ち込むだけでは頭に入ってこないだろうなと思っていました。しかし、理解して打ち込んだとしても結果が変わらなかったというのは本当に興味深いと思います。
これは私だけなのかもしれませんが、記事ではパソコンはたくさんメモをとれるがゆえに情報処理が浅くなると書かれていますが、私は手書きする方が漢字を思い出したりすることに頭を使うため情報処理が浅くなるような気もします。
いずれにしても、社会人として漢字を書けないということは恥ずかしいことなので、手書きする習慣を身に付けないといけないのかなとは思っています。
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